熊野古道ヒルクライムレポート


昨日書いたとおり熊野古道ヒルクライムでした。
結果はStravaのタイトルにもあるとおりで年代別(20代)7位、総合23位
叫びそうなほどの大健闘!🎉🎉
嬉しすぎるやつですね

移動と開会式

午前三時起床、家族に那智勝浦まで車を出してもらったので自分は寝てた。
会場についてすぐに受付、バイクの組立、ゼッケン、計測チップの準備などを行っていた。
こっちにも書いたけど9月の肉体強化がどれほどの効果だったのか?それを知る最初の機会とあってなんとか良い結果を出すために小手先の手段としていくつか秘策を用意した

Less is more!

結果を出すための作戦として取り組んだのは可能な限りの軽量化。
毎回ジャージのポケットにはスマホと財布を必ず入れて走るけどこの日はリュックの中へ移動。わずか200g、でもPWRを下げるので不要なものは身に着けない、ウェアもメットも手持ちの中では最軽量のものをチョイスして来た。
早朝ではあるものの風はなく気温は16℃前後。この時点でポケットからウィンドブレーカーを出しこれもかばんへ。
ボトルの重量、飲む時間のロスを嫌ってこれもかばんへ。
本当にそのままのバイクとそのままの自分だけでレースへ挑む。

帰宅後のバイク
正直なところ、水は欲しかった...

コース断面図

寝る前にコースの断面図を小さい紙に書いてトップチューブに貼っつけておくことにした。
熊野古道ヒルクライムは20kmの登りと5kmの下りが合わさったコースで結構面白い。
ダウンヒルでしっかり踏まないことには登りでいくら頑張ってもタイムを縮められない。
フルコースで試走ができなかったのでせめてもの思いでコース断面図を製図していく。

ちょっとプロっぽいやん...
トップチューブにコース断面図を貼り付け
試走には敵わないけど自信を持って追い込むことができた
↑のような準備を重ねて開会式で話を聞いていた。
変な緊張でカチコチになってるときに突如ペチッという音がして右肩に冷たい感触が...
見てみると鳥の糞が着弾...

これほんとすごい偶然で思わず笑ってしまった。
車からティッシュを受け取って拭いてから開会式に戻ったけどこれのおかげで緊張がほぐれた。その時から緊張せず集中できるようになっていて結果としてとてもありがたいハプニングだった。

証拠写真があったら良かったんだけどスマホ持ってなかったからないんだよなぁ

早朝から車出してもらった

スタート直後

フルコースの出走はエントリー順に3組に分けられていて自分は3組目。
1組目にKINANの選手と森本選手、筧五郎選手がいたっぽくて3組目の選手はそこに追いつくと息巻いてる人がそこそこいた。

案の定出走と同時にL5 ~ 6領域でダッシュしていった人が多かったがあくまで個人TTのつもりで走ろうと決めていたので開幕ダッシュにはついていかずパワーメーターを見ながら出力を落とすことに専念。

これはとても正しい判断だったようで2kmもすると開幕ダッシュ勢は全員垂れて失速していたので淡々と全員パスする。
自分はパワーを落とすことに集中することで結果的に脚を使わずに2組,1組のほとんどの選手をパスしていくことに成功した

出力を落とすことに専念したけど8分259wとかなりの出力が出ている
もし開幕ダッシュに乗っかっていたら早々に終わっていただろう

緩斜面と下り

タイムを狙うなら緩斜面と下りを攻めるのは極めて大切。
300wで20km出して登るより200wで40km出して下るほうがよほど効率が良いからね。
コースマップはトップチューブに貼り付けてあるからサイコンの距離を見ながら登りの終わりにあたりを付けて直前から出力を上げていく。

実際下り区間の速度は森本誠選手と遜色ないくらいは出ていたらしい。
緩斜面と細かい登り返しは遠く及ばないんだけどそれでもできる限り踏む。

下り区間は結構抜いたけどゴール後に「ついていこうと思ったけど命が惜しかったので諦めた」って言われたときには嬉しさと下りを武器に戦えるという確信があった。

来年までに緩斜面と登り返しで踏み続けられる出力を得ることが課題になるなぁ

休むダンシング

勾配が上がる区間は下ハンダンシングを使う。

9月に習得した休むダンシングのおかげで激坂ポイントをクリアしたあとに太ももが回復しているのは面白い状態だと思った。

脚は休んでも息は上がるから多用することはできないまでも十分使える速度で登攀できたしよしよし!

ゴールまで

18kmからの長い下りを終えると最後の登りが始まる。

一昨年走ったときは一瞬でゴールまで進んだ思い出があったんだけど今回走ってわかったことはその時の記憶が欠落してたということだな。

3km分の記憶がないって結構な問題だけど今回はコースプロフィールを見ながら淡々と踏んでいく。

ここまで下りで踏むためにアウターで進んできたけどさすがに17%の濡れた路面でアウターはきつい...

悔しいがここでインナーに入れて踏んでいく
インナーローだとトルクが掛かりすぎてリアが空転してしまうため2枚ほどギアを上げた状態でだ。

進んでいくと眼の前に序盤に仕事をしていた元全日本チャンプの山本元喜選手がいる
招待選手を抜いたからといって順位に影響はないけどとにかく一人でも抜いて早くゴールしたかった。
なんとか2kmの激坂で距離を詰めながら進むが詰めきれず登攀が残り500m地点で登攀が終わってすぐにアウターに入れて追走をかける。
幸いというかなんというか元喜選手はまったく本気で踏んで出なかったのでそのままパスしてゴールへ

最後まで激走した愛車に拍手👏

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